レポート
2023-12-27 近況
入厩第1号はカウディーリョ! 2023年8月18日、カウディーリョがキャロットクラブ卒業生として初めて珠洲ホースパークへ入厩しました。当地ではカウくんと呼ばれることになったカウディーリョ。最初の1週間は角馬場で新しい環境に慣らし、そのうえで先輩たちが暮らす放牧地へ放たれました。現役時にはなかった馬同士の共同生活が始まり、最初は緊張した面持ちでしたが、僚馬のセリちゃんが仲介役となったことで、アルくんやポッキーくん、ポニーのテンくんとも仲良くなり、1か月後にはだいぶリラックスした様子を見せるようになりました。9月にはホースコーチングに初参加し、目隠しをしたクライアントをフォローするような行動を披露しました。10月はセリちゃんに異変が起こり、一時期、左半身の感覚がない状態に陥ったものの、カウくんが常に左側に寄り添ってサポート、そしてリードしたことで歩けるようになり、通常の生活を送れるまでに回復を遂げました。今は群れのリーダーであるアルくんらと仲良く、放牧地で悠々自適の日々を過ごしつつ、グラウンドワークなど乗馬スキルを身につけるためのリトレーニングを行っています。
角居さんは「カウくんは血統どおりに気性がキツイ印象で、当初は精神的に緊張している感じがあり、筋肉もなかなか緩まなかったんです。それでも時間の経過とともに緊張は解れ、セリちゃんが仲介役になってくれたことで仲間たちとも馴染んできましたね。ホースコーチングでは目隠しをした人間をフォローする行動が出ました。歩くスピードを変え、人に寄り添うように。そう、目が見えていないことを察しているように思え、感動しました。セリちゃんが体調を崩した際は献身的に寄り添い、見えていないと思われる左サイドをカバーするような行動を見せました。サラブレッドは支え合って生きることを知り、また感動させられました。カウくんは優しく、賢い子。放牧地でも群れの秩序を守り、協調性の高さを見せています。今後は活躍の場をかなり広げられる可能性を秘めていそうです」と目を細めていました。カウディーリョの今後の活躍に期待がかかります!
はじめまして!先輩たちと初対面
ロンギ場でトレーニング中
角居さんが跨ってリトレーニング
地域住民とのふれあいの一コマ
セリちゃんに寄り添うカウディーリョ